アメリカ在住時に低学年の娘が毎日学校で続けていたリーディングの方法を紹介します。帰国後も読書を継続することで一定の英語力をキープしています。
1. 本の選び方
アメリカの小学校では、子どものリーディングレベルに合わせて本を読ませます。
リーディングレベルは10段階方式。
レベルごと本に出てくる単語が制限されているので、子どもに負担をかけず語彙力を着実に増やしていかれるのがこのシステムの最大のメリットです。
2. リーディングテストでステップアップ
次のレベルに上がるには、先生が一定期間内に行うリーディングテストに合格しなければなりません。
テスト内容は、先生の前で一人一人、自分のレベルの本を声に出して読むこと、本の内容把握などです。
3. 学校の読書タイム
学校では毎日必ず30分間のリーディングタイムがあります。その日にどんな楽しいイベントがあろうとも、読書をすることは絶対なのです。
本を読むことが子どもたちにとって身近であるために、先生方は読書空間に楽しい工夫を凝らしています。床で寝そべって本を読めるように可愛らしい絨毯を敷いたり、形が自由自在に変化するビーズクッションを置いたり、ロッキングチェアがあったりとクラスによって様々です。
スナックを食べながらリーディングをしているクラスもあります。
4. 家でも読書
帰宅するとまたまた読書が待っています。家でも30分間の読書は全校生徒、問答無用の宿題です。
基本的には、学校から自分のレベルにあった本を6冊〜10冊程度持ち帰って読んで、次の日にまた本を取り替えるという作業の繰り返しですが、家に読みたい本が別にあれば本のレベルは関係なくなんでも良いということでした。
漫画でさえ認められると言われた時には本当に目から鱗でしたよ。
低学年の時期は読むという行為に抵抗感をなくすことがとにかく重要だということでした。
5. 読書環境を整える
アメリカでは家で行う子どもの読書について保護者がとても協力的です。
子どもが本を読むとき、保護者は子どもの読書を阻害するものを排除します。
テレビ、音楽、携帯、パソコンなどは読書に悪影響を及ぼすからです。
家族一丸となって子どもの読書タイムを確保することが根付いています。
6. 記録の取り方
読書をしたらその日の記録を毎回ノートに取ります。
「読んだ日にち」「読んだ本」「本のレベル」「読んだ時間」を書きこんだらその都度、先生や保護者にサインをもらって終了です。
この一連の流れを夏休み以外、毎日行われます。
7. 頑張るとプライズがもらえる
学校では、読書15分間を1ステップと数え、100ステップごとにご褒美をもらうことができます。
何かを成し遂げたら学校であろうとご褒美がもらえるのはアメリカならではですね。
低学年の娘にとってはとても励みになりましたし、週末もさぼらずに家でステップを稼いだこともあって結果、英語力アップにも大きな成果を上げたと思います。
学年末には、学年で本を読んだ上位3人の中にも選ばれていました。
まとめ
義務感から始まったリーディング。しかし、在住2年目あたりから娘はどんどん本にのめり込んでいきました。理由は、楽しく面白い本に出会えたからです。
その面白い本とは、日本の学校では読書には入らないいわゆる「漫画」だったわけですが、娘を通してジャンルを問わず文字を読むことの大切さを知ることになりました。
子どもは興味のあることを切り口にどんどん世界を広げていくのです。
海外在住のお子さんは、読書タイムを大切に!