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文法

英文法について知っておきたい大切なこと:文法ができても英会話は上達しない理由を解説します

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「文法は分かるのに英会話は全くダメ。」これは日本で英語を学んだ人にとって典型的な悩みではないでしょうか。

また、文法が出来ればもっと話せるようになるのでは?と考えている方、「フォレスト」や「一億人の英文法」で英文法を猛勉強する前に、少し立ち止まって「文法学習」について考えてみましょう。

文法が分かっても英語ができないのは当たり前

文法が出来れば英語ができるなら、多くの日本人は今頃英語がペラペラでしょう。それではなぜ英文法が理解できても実際に話す、書くとなると使えないのでしょうか。

言語習得の「宣言的知識」と「手続き的知識」

外国語習得を含め、多くの学習は「宣言的知識」から始まると言われています。宣言的知識とは、文法などのルールを理解する、覚えるといういった類の知識のことです。

わかりやすく言えば、「宣言的知識」は英文法のことですね。

そして、英文法(宣言的知識)だけでは言葉を使えるようにはなりません。

これは、文法を学校教育の伝統的な説明で覚えようが、「一億人の英文法」が謳う「イメージ」で覚えようが、変わりません。もう一度いいます。文法が分かっても使えません。

一般的な初学者が、「英文法を理解し、覚えた」「文法問題集をスラスラ解ける」というのは、あくまでも「宣言的知識」があるという状態ですから、実際のコミュニケーションにおいて、それらの文法を駆使できるということにはなりません。

文法からスキルへ「手続き的知識」

では、どうしたら使えるようになるのでしょうか。言語を使える状態にするためには、英文法(宣言的知識)をスキル(手続き的知識)に変換させる必要があります。

「手続き的知識」というのは、やり方、行為についての知識のことです。言語の手続き的知識がある人は、実際に言語を使うことができます。自転車に乗れる、車の縦列駐車ができる、というのはそれらのスキル、「手続き的知識」が備わっている証拠です。

「宣言的知識」を「手続き的知識」に変換させるには、実際のコミュニケーションの場で使って練習する必要があります。

実際に使うことで練習を重ねていくと、文法(宣言的知識)はスキル(手続き的知識)に変わります。さらに練習を重ねると、スキルは自動化されて、やがて学習者は文法を意識しなくなると言われています。

流暢な英語スピーカーは英語を使うとき、文法のことなどは考えません。イメージもしません。それは日本人にとっての日本語のことを考えればわかると思います。(「宣言的知識」が乏しくとも、「手続き的知識」があれば言語は使えます。ネイティブがいい例ですね。)

どうやって文法をスキルに変えるか。自動化するには?

練習を重ねれば、文法(宣言的知識)をスキル(手続き的知識)に変えることができると説明しましたが、どんな練習でも良いというわけではありません。

ダメな例と良い例を説明します。

あまり効果が無い例

・文法問題集 (例:新TOEICテスト 文法問題 でる1000問
・パターン・プラクティス (例:Side by Side 4
・瞬間英作文(例:どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

上記の3点の練習法に共通する点は、「文脈が無い」、「どんなときに、どのように、誰に対して使うかが練習できない」という点です。あくまで場面無視の反復練習なので、実際のコミュニケーションでどう使うかが練習できません。

上記の勉強をしても、文法知識が強化されることは期待できますが、それが実際に使えるようになるかはわかりません。(第二言語研究では、効果が無いという例が確認されています)

効果が期待できる例

文法をスキルに変える一番の練習法は、いたってシンプル。それは、実際のコミュニケーションや生活場面で使うこと。たとえば、

・外国人と友達になって会話をする
・英会話レッスンを受け、フリートークをする
・日本人同士で英語で話してみる
・英語で日記、ブログを書く、もしくは英語で書かれたブログを読んで、コメントしてみる
・Facebookやツイッターを英語でやってみる
・英語で独り言をしてみる

これらを継続的に行えば、やがて文法知識はスキルに変わっていきます。

また、実際に話したい内容や書きたい内容によって、文法や表現方法を覚えることができ、とても効果的です。

文法(宣言的知識)とスキル(手続き的知識)の話、いかがでしたでしょうか。TOEICや学校のテスト、大学入試はもしかすると、宣言的知識しか測っていないのかもしれません。正しい学習法で、英語をどんどん使って、スキルに変えましょう。

<参考文献>
言語はどのように学ばれるか――外国語学習・教育に生かす第二言語習得論

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