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リスニング

英語リスニング上達の鍵を握る2つの要素:あなたはどっちが欠けている?

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リスニングは英語習得においてもっとも重要といってもいいスキルです。友人とのカジュアルな英会話、ビジネスでのミーティング、留学などでのアカデミックな講義でも、リスニング力がないとなかなか大変ですよね。

この記事では、リスニング力上達の鍵を握る2つの要素について説明します。

リスニング力って何?英語リスニングを構成する2つの要素

リスニング力はただ単にひとつひとつの単語を判別する能力ではありません。リスニングのプロセスはおおざっぱに以下の2つに分けられます。

1. ボトムアップ・リスニング
2. トップダウン・リスニング

ボトムアップ・リスニング

まず、ボトムアップ・リスニングとは、それぞれの単語やフレーズをきちんと理解し、区別するということです。

例えば、rightとlightを区別するには、RとLの違いが分からないといけません。

「テリム[telim]」と言われて、それがtell himだと理解するには、単語と単語の繋がりに慣れていないといけません。

それがボトムアップ・リスニングです。

おそらく一般的にリスニング力といえば、このボトムアップの意味でお馴染みだと思います。

また、ある特定の単語やフレーズ、文法を掴んで、その後にくる単語を予測する、単語の意味を掴むというのもボトムアップ・リスニングのひとつです。たとえば、I'd like to..(〜がしたい)と言われれば、次は「したいこと」を表す動詞が来るなと予想するといった具合ですね。

トップダウン・リスニング

一方、トップダウン・リスニングでは、聞こえてくる内容を理解するために、その人が持っている背景知識を活用します。

この背景知識は専門用語で「スキーマ(schema)」と呼ばれますが、このスキーマが不足していると、たとえ音が理解できても内容が掴むのが困難になります。

これは日本語でも同じですね。

たとえば、IT専門家やプログラマーの使う言葉が「宇宙語」と揶揄されるのは、一般人にスキーマが不足しているからです。

自分の得意分野なら会話が弾む、自分の専門分野のプレゼンならよく分かるというのも、このトップダウン・リスニングが功を奏しているから。

それだけ内容に関する単語をよく知っているからということですね。

また、状況や文脈に沿って、予測をたてながら聴くというのもトップダウン・リスニングです。

私はアメリカのスーパーにはじめて行った時、レジで"Did you find everything OK?"と言われ、戸惑いました。(「買い物はどうでした?」とか「ほしい品物は全部ありましたか?」くらいの意味で、レジでの定型句です。)

初めはそんなことは訊かれると思いもしなかったので、聴き取りも100%の自信がなく、"Sorry?"と言ってもう一度言ってもらうようにお願いした覚えがあります。

予想がたたないような状況、はじめてのシチュエーションでリスニングが困難なのは、このトップダウン・リスニングができていないからですね。

トップダウン・ボトムアップ、バランス良くリスニングを鍛えよう

英語のリスニングが上手な人は、このトップダウンとボトムアップをうまく使いこなしているからです。

ボトムアップで処理できない時にはトップダウンで補完して理解しますし、その逆もしかり。

うまくいかない時は、どちらかが圧倒的に足りていないということです。

漠然とリスニングができないと悩んで、やみくもにリスニング教材に手を出すのではなく、自分に足りないリスニングスキルを理解して、目的を持って勉強すると効果的だと思います。

詳しいリスニングの勉強法については、またの機会に取り上げますね。

<参考文献>
Teaching English to Young Learners (Anaheim University Press) (English Edition)
The Effect of Listening Instruction Based on Top-Down Processing and Bottom-Up Processing

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